結核・感染症発生動向調査情報について

これは、県庁保健福祉部が平成29年9月15日に県政記者クラブに対し発表した提供資料の内容です。


栃木県において報告が多かった主な疾病(定点把握週報疾病)


  1. 手足口病は、前月に比べ報告数が3.12倍と大幅に高い水準で推移しています。
    前年同期に比べると、報告数で9.42倍と大幅に高い水準で推移しています。
    全国的には、過去5年間の同時期と比較して、やや高い水準で推移しています。
  2. 感染性胃腸炎は、前月に比べ報告数が0.68倍とかなり低い水準で推移しています。
    前年同期と比べると、報告数で1.36倍とかなり高い水準で推移しています。
    全国的には、過去5年間の同時期と比較して、ほぼ同様の水準で推移しています。
  3. RSウイルス感染症は、前月に比べ報告数が3.71倍と大幅に高い水準で推移しています。
    前年同期と比べると、報告数で5.67倍と大幅に高い水準で推移しています。
    全国的には、過去5年間の同時期と比較して、大幅に高い水準で推移しています。

病気の予防解説


        1.結核

結核は、感染症法に基づく2類感染症です。

昭和25年まで、死亡原因の1位となるほどまん延していた結核は、医療の進歩や生活水準の向上により急速に減少しましたが、昭和50年代半ばから減少が鈍化し始め、平成28年の新登録結核患者数は、全国で17,625人(罹患率*13.9)、本県では218人(罹患率*11.1)と現在でも多くの報告があります。

結核は、過去の病気ではなく、現在でも治療が遅れれば重症化し、時に命を落とすことがある病気です。2週間以上咳が続くときは早めに医療機関を受診しましょう。

9月24日(日)〜30日(土)は結核予防週間です。結核に対する理解を深め、予防及び早期発見に努めましょう。

*罹患率は人口10万対率で表したもの。


疾病名 結核
疾病の特徴や症状   結核は、「結核菌」という細菌が、体の中に入ることによって起こる病気です。
  結核菌を吸い込んで、体の免疫機能が体内に結核菌を閉じこめて活動させない状態を「感染」といい、免疫力・抵抗力が低下すると、結核菌が活動を始め、せきやたん、胸痛、呼吸困難などの症状が現れることがありますが、これを「発病」といいます。
  発病した患者の約80%は肺結核ですが、結核菌が血流によって全身に運ばれ、骨関節や腎臓などの臓器に病変を引き起こすことがあります。特に乳幼児では粟粒結核や結核性髄膜炎など重篤な結核になりやすいのが特徴です。
  激しいせきが長時間続いている患者がたんで多くの菌を排出している場合や免疫のない人と数多く接触している場合ほど、周囲への感染の危険性が高まります。
疾病の予防対策など ・BCG接種:発病しないように免疫をつけるもので、生後1歳に至るまでの間が定期予防接種の接種期間となっており、乳幼児の粟粒結核や結核性髄膜炎など重篤な結核に対して最も発病予防効果が期待できます。BCG接種で身についた免疫力は、10〜15年の効果があると言われています。
・結核は誰でもかかる可能性がありますので、定期的に健康診断を受けましょう。結核の初期症状は、風邪とよく似ています。せきやたんが2週間以上続いたら、結核を疑って早めに医療機関を受診してください。早期発見することで、周りの人にうつす恐れも低くなります。
・治療は、6〜9ヶ月の間、複数の抗結核薬を組み合わせて服用します。症状がなくなっても、自己判断で服薬をやめると、薬に抵抗性を持った菌(耐性菌)が出現して治療が難しくなります。耐性菌の出現を防ぐためにも、医師の指示に従い服薬を継続することが大切です。

                          (参考)国立感染症研究所、厚生労働省、公益社団法人結核予防会 結核研究所
2.RSウイルス感染症

RSウイルス感染症は、感染症法に基づく5類感染症定点把握疾患です。

RSウイルス感染症の流行は、例年、季節性インフルエンザに先行して、秋に入り患者数が増加する傾向があります。

今年も第35週(8/28〜9/3)で報告数の増加が見られますので、今後の発生動向に注意するとともに感染予防を心がけましょう。


疾病名 RSウイルス感染症
疾病の特徴や症状   RSウイルスによって引き起こされる急性の呼吸器感染症です。   咳やくしゃみなどで、飛び散るしぶきを浴びて吸い込む飛まつ感染や、ウイルスがついている手指や物品を触ったり又はなめたりすることによる接触感染で感染します。
  潜伏期は2〜8日、典型的には4〜6日とされ、発熱、鼻汁などの上気道炎症状が数日続き、その後下気道炎症状が出現し、場合によっては、細気管支炎、肺炎へと進展していきます。
  激しいせきが長時間続いている患者がたんで多くの菌を排出している場合や免疫のない人と数多く接触している場合ほど、周囲への感染の危険性が高まります。
  何度も感染と発病を繰り返しますが、生後1歳までに半数以上が、3歳までにほぼ100%の児がRSウイルスに1度は感染するとされています。
  初感染乳幼児の約3割では咳が悪化し、喘鳴、呼吸困難症状などが出現します。特に乳児期早期に初感染した場合は、細気管支炎、肺炎といった重篤な症状を引き起こすことがあり、低出生体重児等で重症化のリスクが高まります。また、重篤な合併症として、突然死に繋がる無呼吸発作、急性脳症等があります。
  成人は通常感冒様症状のみですが、高齢者でしばしば重症の下気道炎を起こすことが知られています。
疾病の予防対策など ・治療は、特効薬はなく症状に応じた対症療法が主となります。
・結核は誰でもかかる可能性がありますので、定期的に健康診断を受けましょう。結核の初期症状は、風邪とよく似ています。せきやたんが2週間以上続いたら、結核を疑って早めに医療機関を受診してください。早期発見することで、周りの人にうつす恐れも低くなります。
・治療は、6〜9ヶ月の間、複数の抗結核薬を組み合わせて服用します。症状がなくなっても、自己判断で服薬をやめると、薬に抵抗性を持った菌(耐性菌)が出現して治療が難しくなります。耐性菌の出現を防ぐためにも、医師の指示に従い服薬を継続することが大切です。

                          (参考)国立感染症研究所、厚生労働省

感染症流行の警報・注意報

平成29年8月(31週から35週:7月31日から9月3日)に県内で発生した警報および注意報は次のとおりです。


感染症流行の警報・注意報状況
第31週
(7/31〜8/6)
第32週
(8/7〜8/13)
第33週
(8/14〜8/20)
第34週
(8/21〜8/27)
第35週
(8/28〜9/3)
手足口病 【警報】
県全体
宇都宮市、県西
県南、安足
【警報】
県全体
宇都宮市、県西
県南、県北、安足
【警報】
県全体
宇都宮市、県西
県南、県北、安足
【警報】
県全体
宇都宮市、県西、県東
県南、県北、安足
【警報】
県全体
宇都宮市、県西、県東
県南、県北、安足



関連データ

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