結核・感染症発生動向調査情報について

これは、県庁保健福祉部が令和元年8月8日に県政記者クラブに対し発表した提供資料の内容です。


栃木県において報告が多かった主な疾病(定点把握週報疾病)


  1. 手足口病は、前月に比べ報告数が9.30倍と大幅に高い水準で推移しています。
    前年同期に比べると、報告数で35.29倍と大幅に高い水準で推移しています。
    全国的には、過去5年間の同時期と比較して、かなり高い水準で推移しています。
  2. ヘルパンギーナは、前月に比べ報告数が12.88倍と大幅に高い水準で推移しています。
    前年同期に比べると、報告数で1.77倍と大幅に高い水準で推移しています。
    全国的には、過去5年間の同時期と比較して、ほぼ同様の水準で推移しています。

疾病の予防解説

腸管出血性大腸菌感染症とレジオネラ症の解説をします。

腸管出血性大腸菌感染症は、感染症法に基づく3類感染症、レジオネラ症は4類感染症で、いずれも全数把握疾病です。 特に、乳幼児や基礎疾患を持つ高齢者などは、重症化することもありますので注意が必要です。

日頃から、バランスの良い食事や十分な休養を心がけ、症状があるときは、早めに医療機関を受診しましょう。


 
疾病名 原因と潜伏期間 疾病の特徴や症状 予防対策
腸管出血性大腸菌感染症 ベロ毒素を産生する大腸菌O157、O26、O111 など
3〜5日間
全く症状が出ないこともありますが、下痢、発熱、激しい腹痛、血便などが見られ、ときに重症化し溶血性尿毒症症候群や脳症を合併することもあります。 トイレの後や、調理・食事の前には必ずせっけんで手を洗ってください。生肉を食べることは避け、内部まで十分に加熱(中心温度が75℃、1分以上)して食べるようにしてください。
レジオネラ症土壌や水環境(河川、湖水、温泉)に生息しているレジオネラ属菌という細菌  
2〜10日間
レジオネラ属菌に汚染されたエアロゾル(細かい霧やしぶき)の吸入などによって、発症します。代表的なエアロゾル感染源としては、冷却塔水、加湿器や浴槽などがあります。エアロゾル感染以外に、浴槽内や河川の汚染水の吸引や、汚染腐葉土の粉じんの吸引が原因と推定される感染事例があります。ヒトからヒトへ感染することはありません。
主な病型としては、重症の「レジオネラ肺炎」と、軽症の「ポンティアック熱」があります。「レジオネラ肺炎」の症状は、全身倦怠感、頭痛、咳、高熱(38℃以上)、呼吸困難や、意識レベルの低下、幻覚、手足の震えなどの中枢神経系の症状や下痢です。軽症例もあるものの、急速に症状が進行することがあり、命にかかわることもあります。なお、高齢者や新生児、免疫機能が低下している人は、レジオネラ肺炎のリスクが高いとされています。
現在のところ、予防できるワクチンはありません。レジオネラ属菌は60℃では5分間で殺菌されるので、水を加熱して蒸気を発生させるタイプの加湿器は、感染源となる可能性は低いとされています。超音波振動などの加湿器は、毎日水を入れ替えて容器をしっかり洗いましょう。
浴槽は、浴槽内の汚れや細菌で形成される「ぬめり」が生じないよう洗浄等を行いましょう。汚れや「ぬめり」を落としてレジオネラ属菌が増殖しやすい環境をなくすことが大切です。高圧洗浄や腐葉土を取り扱う際には、マスクを着用しましょう。
            参考)国立感染症研究所 ホームページ

感染症流行の警報・注意報

令和元年7月(27週から30週:7月1日から7月28日)に県内で発生した警報および注意報は次のとおりです。


感染症流行の警報・注意報状況
第27週
(7/1〜7/7)
第28週
(7/8〜7/14)
第29週
(7/15〜7/21)
第30週
(7/22〜7/28)
手足口病 【警報】
県全体
宇都宮市・県南・安足
【警報】
県全体
宇都宮市・県西・県南
県北・安足
【警報】
県全体
宇都宮市・県西・県東
県南・県北・安足
【警報】
県全体
宇都宮市・県西・県東
県南・県北・安足
ヘルパンギーナ 【警報】
県北
【警報】
県西・県北
【警報】
県西・県北
 【警報】    
県全体
県西・県北
伝染性紅斑 【警報】
県西
【警報】
県西

関連データ

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